コロナウイルスの影響でお休みになってしまった四月のお稽古分もありまして、今日は午前も午後も高等師範科の和服地講義です。和服地は師範科で購入した和服地見本を活用し、少し掘り下げ着物の知識を深めていきます。
午前中は染めの着物についての授業です。染めの着物に使われる白生地の種類と特徴、生地が出来上がるまでの工程や染めの技法を和服地見本と仕立て上がった着物を使い感触を確認しながら学びます。また、季節によるきものの生地について、素材の選び方や着物に合わせる帯の格や素材選びなど、着物を着る時には格や季節感がバラバラにならないようコーディネイトすることも勉強します。
午後は織の着物に使われる生地についての勉強です。織の着物には無地ものも有りますが、染めの着物と違い織の着物は糸の段階で色を染めます。織り上がりのデザインを決めたら柄になる部分を糸で括り防染をし、経糸、緯糸それぞれ別々に染め、柄を合わせながら織っていくという大変手の掛かる物です。中には経糸だけ、緯糸だけと云うように柄を簡単にしているものもあります。和服地の中にもいろいろな生地が有り、染め方 織り方、織り機など道具も様々です。
織の着物も季節によるきものの生地は違いますから、それらに合わせる帯の選び方や夏に合わせる帯揚げ、帯締めなどもたくさん紹介されました。
今日の高等師範科は和服地の染と織で内容盛り沢山でした。
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