基礎科で着物を着られるようになって、前期専門科で普段着から留袖、紋服までの着付けを勉強しました。後期専門科では、振袖と7歳の祝い着を集中的に練習して着付師を目指します。
後期専門科を終了しますと一通りの着物を着付けられるようになっています、ただ着付けられるというだけですので 着せられる他人の体型や着物等によって着付け方を変える知識や工夫が求められます、今日はその着付ける時のヒントになるような、考え方の手助けになって、柔軟な対応が出来る着付師になってもらう為の講義です。
着付けを依頼された時に 心掛けたい事や注意すること、持っていきたい物気をつけること などなど 特に初めは緊張しますので 細かく教えていただきます。
着物を誂えて身体にぴったり合っている場合は補正も着付けもそれほど難しくはありませんが サイズの合わない着物の着付け、が大変です。着物が小さい時は補正も少なめにして上前巾と衿合わせに注意して着付けます、逆に大きい時も 補正は少なめです、長い着物や長襦袢の余ったおはしょりが補正の役割を果たしてくれますので 膨らみ過ぎないように腰紐や伊達締めで押さえるように、気を付けて着付けます。
帯が長い時のお太鼓は 手先の寸法を多めにしたり遊び部分を多く取ったりして調整します、変わり結びなら羽根を1枚余分に作ります。帯 が短い時は他装のお太鼓も結ば無いで交差させたり仮紐を使ったり 時には胴廻りを1周にしてみたりして何とか仕上げます、袋帯なら二重太鼓は諦めて一重のお太鼓にする事もあります。とにかくなんとか工夫して着付けます。着付師泣かせの着物や帯が 何と多い事でしょう。
ですが上手に着付けられた時の達成感もまた 着付師でなければ味わえない喜びです。
後期専門科の皆さん 早く着付師になって 腕を奮ってください。
*手結びの着付けで手持ちの物を使って着付けを指導します。お気軽にお問い合わせください*
着付の名門 木久学院
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