木久学院の今月のたちばな会のテーマは『衣替え』です。
一般的にきものの衣替えは一年に4回 冬のぼってりとした袷のきものを春の日差しと共に軽やかな単衣のきものに変えます。さらに季節が進み日差しが強まる頃に透け感のあるうすもののきものに、そして過ごし易い秋に単衣のきものに変わります。また肌寒さを感じる頃に袷のきものに戻ります。簡単に分けるとこんな感じですがその切り替え時期は以前に比べて大きく変わっています。みなさんと考えてみました。
ここのところの平温の上昇、ゲリラ豪雨ような気温の乱高下、きものを着る私たちの身体にも影響を及ぼしかねない異常気象です。しきたりのように衣替えの時期を漠然と守っていますと体調不良を起こしてしまいます。礼装はともかく普段着だけでも自分の体感温度に素直に着る物を選びましょう。今年は4月に20 ℃超え、5月初めには夏日に達しています。袷の表生地も薄手になってはいますが、4月の暑い日は単衣ですね。その頃から6月半ばくらいまで春単衣、6月半ば〜9月半ばくらいは薄物、そこから10月いっぱいは秋単衣、11月12月は冬袷のように柔軟に考えてみてはいかがでしょうか?これは目安ですので実際の天候や体感温度できものを変えれば一日快適に過ごすことが出来るのではないでしょうか。
雨も厄介です。これから梅雨時期ですが雨コートの着付け方や寸法の決め方、歩き方や草履カバー泥除けカバーの紹介、雨の日のマナーなどなど、雨の日もきものを避ける事無く出かけられる工夫を教えていただきました。
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