この日は高等師範科とその後のたちばな会のテーマが同じで、大事なきものや帯、小物類を永く大切に使えるように日頃から気をつけたい事について考えました。
着付、外出先の注意、収納場所、収納する前の点検、収納中にシワを増やさない為の注意や虫干しなどなど細かく挙げるとキリがありませんが、ほんの少しの手当てをすることで着物が長持ちします。
まず着物を着る前は手足身体をきれいにし、汗をかかないようにしておきます。必要な物は全て用意し、途中慌てて取りに行くことのないように、そして途中の汗拭きタオルも用意しておくと良いです。
外出先で不測の事態が起きても慌てないように大判のハンカチや手拭い、テッシュの他にエチケット袋も忘れずに、袂の扱いや草履での歩き方も気を配って汚さないよう心掛けます。
帰宅したら玄関に入る前、サッと埃や花粉を祓います。家に入ったらすぐに手を洗い、衣裳敷を敷き着物を脱ぎますが竿や衣紋掛けに帯、きもの、長襦袢と別々に掛けて風を通します。帯は熱がこもっているうちに手でシワを伸ばし、きものはシワや汚れシミなど無いかよく見ておき汚れていたら糸印をつけておきます。腰紐や伊達締め、帯締め帯揚げといった小物も風を当て、木綿や麻など水洗いできるものはすぐに洗います。
書ききれませんが、綺麗に永く着続ける為には楽しくお手入れすることです。面倒ではありますが出掛けて楽しかったことを思い出してみたり、次に着る時のことを想像したりしながら楽しくお手入れしましょう。
*お手持ちの物を使って手結びの着付指導をします。お気軽にお問い合わせください*
着付の名門 木久学院
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