木久学院は月に一度着付けの勉強会「たちばな会」を行なっています。今月のテーマは商品知識です。
商品知識では着物や帯はもちろん、帯揚げ帯締め草履バックのように表面でパッと目に付くものから腰紐、伊達締めの様に覆い被されて決して人目に触れないものまで、着物に関わる物は何でも、商品を絞って掘り下げて勉強しています。今回はこの時季欠かせないコートについて行いました。
私たちはコートといえば防寒コートや雨ゴートが頭に浮かびますが、コートの始まりは南蛮貿易でもたらされた合羽、カッパです。それまで日本では蓑が使われていました。藁や茅、棕櫚などの身近な植物の繊維を編み上げた物を使って身体を覆っていました。その役割りの多くは雨風雪を避けるための他に寒さ、日差し、水避け、肩や背中で荷物を運ぶ際のクッションにも使われていたそうです。それらが進化し道行コートや被布、チリ除けなどのいろいろな種類に分かれてきたようです。そうした用途の違いのせいか衿の形も様々。正装の着物には道行衿がキチンと感が出るとか、体型によってはきもの衿が着やすいとか見た目と機能性を合わせて好みも踏まえていろいろな形から選ぶのも楽しいですね。コートの生地に適した物や色柄、仕立ての工夫の他にコート丈の違いや寸法の決め方、取り方。袖丈や裄丈の決め方から羽織り方、脱ぎ方、畳み方など、コートに関わること、いろいろ教えていただきました。
いろいろなコートが欲しくなりました。
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