木久学院の前期専門科コースは他人に着付ける為の勉強を始めてまだ4ヵ月ですが今は皆さん最終段階の黒留袖を着付ける練習に入っています。
合同講義は『花嫁の出来るまで』と題して花嫁衣裳のお話と着付の披露が行われました。
講義は花嫁衣裳が現在の形になった衣裳の変遷や謂れ等の話から現代の結婚式での着物事情、最近の傾向などのような結婚式場の裏側からみえる花嫁衣裳の形について、これまで練習して着た着物の着付と少し違う着付け方の花嫁衣裳、普段は着付け終わった打掛姿しか目にする事が出来ませんので興味深々です。
着物や小物の名前や使い方の説明などがあり、現在花嫁衣裳の出来上がりの形が同じでも時間や物が省かれて効率的に着付けられていますので、何が省かれて代わりにどんなことをしているのか、また簡素化する為の便利グッズの紹介などの説明の後、着付けに入ります。
花嫁衣裳の着付けは着付師が前と後、着物が重たいせいか2人1組で着付ていきます。胸元と腰回りの補正は少し多いくらいにつけて、着物や帯の重みに負けないようにします。長襦袢の袖を1人ずつ持ち左右一緒に肩に掛けます。衣紋はたっぷり抜き、衿合わせは直角にし耳の下で半衿が2センチ出るようにして衿の合わせ目で4センチほどの出具合に、着物は長襦袢に添わせて胸元の紐を先に締めます裾引きを20〜30㌢に決めて腰紐になります。胸紐と腰紐の間を整え伊達巻きで押さえます。帯は掛下帯で幅が狭いですので始めから手先を三つ折りにしての文庫結び、文庫の羽根をお太鼓部分に添わせるようにピッタリと付けて小さな着付クリップで止めておきます形が崩れないようにして打ち掛けを羽織らせます。
白打掛姿の美しいシルエットは中の土台作りがしっかりしていなければ出来上がりません。見えない所こそ丁寧に着付けることが大切ですね
*手結びの着付けで手持ちの物を使って着付けします。お気軽にお問い合わせ下さい*
着付の名門 木久学院
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