今年最後の高等師範科は振袖の着付応用編です。
和装小物、着物着付け便利グッズの三本ゴムや着物ベルトなどの使い方の練習と、10代後半から20代のお嬢さんにモデルになってもらって体型に合わせた補正具、補正方法などで土台作りをして振袖を着付ける練習です。
10人のモデルさんそれぞれ体型が違いますし、着物はお嬢さんの寸法ではありませんのでいかに綺麗に着崩れないように着物を着せる事ができるかを考えながら着付けます。
足袋、裾除け、肌襦袢を着ける間に胸の大きさ、張り具合(べたべたと触る訳にもいかないので見た目の判断ですが)背中の反り具合、ウエストのくびれ具合、若くてもお腹の出具合やお尻の垂れ具合が気になる場合もあります。そんなこんなに注意して有るもので補正します。タオルが一般的ですが綿花やガーゼが必要になったりもします。長襦袢は髪型や体型などで衣紋の抜き具合を決めます。サイズが合わなくても背縫いは背中心になるように、幅が狭い時は腰まわりの布を上げて裾丈が短くなりますが、衿元を優先させてきっちりと合わせます。弛んだウエスト周りの布は伊達締めで整えます。着物は上前の柄を見て幅を決めます。着物の身幅が広い時は褄下線も左脇縫線も後ろ側になります。狭い時は褄下線を腰骨辺りに置いて柄の確認をして多少移動することもあります。丁寧におはしょりの仕末ができれば半分以上出来たと思って大丈夫です。皆さん上手に出来ていました。
*手持ちの物を使って手結びの着付を指導します。お気軽にお問い合わせください*
着付の名門 木久学院
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