木久学院では毎年、成人式に向けて着付師の技術確認をしています。
十人十色の人間の体型にあわせた補正はなかなか丁度良い様には出来ません。
着付を始めた頃は「体型を茶筒型に」と教わり補正をしてきましたが、最近は茶筒を知らない人も増えてきました。いろいろ伝わらなくなりました・・・
体型補正とは、足袋、裾除け、肌襦袢などの下着を着けたところで、タオルや綿花、ガーゼなどである程度は円筒形に整えておくことです。ある程度とは、その後に着付ける長襦袢、着物、帯の寸法や厚みなどを考慮して入れ過ぎない事です。
長襦袢は体型にあわせた衣紋の抜き加減を決めたら崩れない様に衿合わせ、胸紐を掛け丁寧にシワを取り除いて、丈を決めて伊達締めで裾がつぼまるように整えます。
着物の衿巾が均等になるように肩山辺りで確認して長襦袢の衿が崩れない様に丁寧に重ねて止めておきます。着丈を決めたら上前巾です。今回ほとんどの着物は身体に合っていませんから下前がタップリの人は左脇で衿先を折り返して妻先も多めに上げます。逆に少ない人は衿先をしっかり広げて身体に添わせ、補正で巻いたタオルに重なるように腰紐を締めます。おはしょりを一旦全て下ろして衿合わせですが、体型にあわせた半衿の出具合に決め重ね衿がすっきり出るように、また衿巾が均等か、体型に合わせて広げているかなど確認しながら胸紐を掛けます。おはしょりがたっぷり有る時は丁寧に折り上げ、出来る限り前後左右の寸法を同じに、前のおはしょりが二重にならないようにして伊達締めで整えます。
ここまで綺麗に着付られれば帯結びの形に希望があっても落ち着いて続けられます。
帯結びは皆さん真剣に練習しているようですから解説省きます。
*手持ちの物を使って手結びの着付を指導しています。お気軽にお問い合わせ下さい*
着付の名門 木久学院
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