木久学院の高等師範科は師範三級資格以上の方が受講することができる着物と着付け全般の講義です、高等師範科は1年間ですが半年毎に技術の講義と知識の講義を行なっています。
そして今月は昨年の令和2年4月入校のみなさんの最後の授業になります、テーマは着付け技術のまとめです、自分で装う時もそうですが着物を他人に着付ける時に大切なのは補正です。着物を着る人の体形に合わせてどのように凹みを埋めて体形を円筒形にするのか?また着物のサイズが大きかったり小さかったりでも体形補正の方法は変わりますし、タオルや綿花、ガーゼなどの補正に使用する物によっても補正カ所の厚みや位置が変わります、補正が出来たら長襦袢を羽織らせますがこの時補正が上手く出来ていれば肩から胸元にかけてなだらかな膨らみとある程度の弾力で胸紐が安定します、着物の腰紐も補正に重ねる事で身体への負担が軽減されます、帯もシワ無く、同じ幅に巻いたりお太鼓を形良く結んだり、変わり結びを研究したり、着付けているといろいろな問題点が出て来ます、少しずつ経験していくのでしょうが「こんな時どうしたら?」と云うアドバイスを受けたり、実際にやってみて習得したり、自分で考えて工夫したりしてより綺麗な、着心地の良い着付けが出来るようになっていくのだと思います。
令和2年の10月生は半年間お疲れ様でした、
4月生は高等師範科1年間大きな成長だと思います。終了おめでとうございます。
*手結びの着付けで手持ちの物を使って着付指導します。お気軽にお問い合わせ下さい*
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