月に一度の高等師範科ですが10月からの半年間は、着付け技術を磨く実践講座。今月は振袖の着付けの基本です。
現代では振袖=成人式のように思われていますが、振袖は16、7才の少女が大人の体になり始める頃から最近では三十代半ばくらいの方の晴の日の祝い着です。女性の体型の変化に対応する体型補正と個々の身体の歪みなど、一人ひとりの補正は十人十色、千差万別、同じ体つきの人はいませんのでその人に合った補正内容を見つけてタオル等を使って素早く補正します、着物の寸法でも補正内容が変わります。
着物も本人の身体に合わせて誂えた物は少なくなりました。お母様の着物や貸衣装店のレンタル物は身体に合った寸法ではありませんが、出来る限り調整をしておかしくならないように着付けますが、小さな着物はそれなりにしか着付けられません。大きな着物はあまり大きさを感じさせない様にタックを取ったりシワを寄せたりして身体に添わせて着付けます。
帯は袋帯ですが、物によって長いもの短いもの、厚いもの薄いものがありますのでそれぞれの特徴を活かし、お嬢さんのリクエストにも答えられるようにします。帯揚げ帯締めのアレンジも心掛けて、振袖姿を仕上げます。
*手持ちの物を使って手結びの着付けを指導しています。お気軽にお問い合わせ下さい*
着付の名門 木久学院
静岡市葵区呉服町2-2 呉服町ビル4F
TEL 054-255-9211