木久学院の師範二級コースを勉強中の生徒さん達は、着付けを習い始めてから最低でも三年が経ちます。
初めは基礎科で自分が着物を着られるようになるところからスタートします。美容師さんなど、他人に着物を着付けたいからと習い始める人も居ますが、ほとんどの方は自分で着物が着られる様になりたいと思って入校されます。それでも一通りの着物が着られる様になるとチョット他人に着せて見ようかしら?着せてあげられるかも知れない・・・と思うようになります。そうなると専門科に進みたくなりますよね。他人に着付けるコースの専門科は前期と後期に分かれており、着付師の資格取得に一年かかります。
着付師の資格が取得出来ると次は師範科です。文字通り、師範科は修了すると基礎科の指導が出来ます。ご自分の教室を開設する事が出来るのです!教室を開いて生徒さんを指導していると生徒さんからいろんな質問を受けますから、何にでも答えられるように更に勉強しようと頑張ります。そして帯に特化したコースの帯専科初級クラスで帯の歴史から種類・結び方などを覚えてあっという間の三年です。
こうして着付けが楽しくなって来た頃、昨秋から進級した師範二級の生徒さん達は中間査定で初めてお会いするモデルさんに振袖を着せて、帯結びもその場で抽選で決めるというドッキドキの試験を昨年暮れに受けていました。
今日はその日を思い出しながらの講義になりました。初対面のお嬢さんの身体つきを観察して補正用のタオルの厚みを考え、置く位置を決める。タオルの要らない人は居ません。必ず何処かに窪みが有りますから、そこを埋めて全体をなだらかな曲線にして着付けていきます。これまで使わずにいた着付け用の便利グッズなども使ってみます。お嬢さんが一番綺麗に満足する着付けが出来るように帯結び、帯揚げ、帯締めの結び方もアレンジを加えた工夫をします。さあ、もうひと頑張りです。
*手結びの着付けで手持ちの物を使って着付けを指導します。お気軽にお問い合わせください*
着付の名門 木久学院
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