木久学院のコースの一つ「高等師範科」は月一回の授業で一年間、全12回のカリキュラムで行われ、毎年4月・10月からスタートします。
昨年10月からスタートした生徒さん達の高等師範科もいよいよ大詰め、今月は和装小物とコーディネート、着物の収納とお手入れがテーマです。
高等師範科は、技術と知識に大きく2つに分けられており、技術向上の為の半年間は自分で着付ける自装の見直しや、他人に着付ける他装の体型補正・着物の格による着付け方の違いなど、着付け技術を実践で学び、知識向上の為の半年間は繭や綿から糸になるまでの行程、生地の織り方、染め方など着物に関わるあれこれを座学形式で学びます。
今月の和装小物とコーディネートでは、下着の裾除けや肌襦袢の形や素材などから、着付けに必要な小物の腰紐、伊達締め、帯板、帯枕、それぞれの形、素材、適した使い方。足袋も同じです。おしゃれは下着からという言葉もあるように、見えない部分にまで気を配ることは大切なことです。また、下着や紐類は裏方の存在ですから着物や帯のように呉服店のメインに置かれて売られる物ではない為、目に留まることも少ないので実はいろんな形や素材があることを知らない方も多くいらっしゃいます。用途に合わせて適切なものをチョイスすることは大切です。
また小物ながら重要な役目の帯揚げと帯締めも、いろいろな種類があり組み合わせ方や素材の選び方、色とりどりのデザインを見るだけでも楽しいものです。
そしてこれらの保管の仕方も大切なことです。保管方法やお手入れ法を聞いた後、実践です。着付けを習い始めてから3年以上経った方たちばかりですから、練習に使った着付け小物を実際に自分の手で洗ってみると絹の腰紐や伊達締め、帯締めや帯揚げが綺麗になりました。
*手結びの着付けで手持ちの物を使って着付けを指導します。お気軽にお問い合わせください*
着付けの名門 木久学院
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