今月の高等師範科は先月に引き続き和服地からです、織の着物地、帯地ですがその種類と織の技法、季節の着物と帯の合わせ方などです。
織の着物とは先染めの着物のことを言い、糸の段階で色を染めて反物に織り上げたときには柄が織り出されていますので染めの着物よりは張りや厚みのあるものが多いです、生地としてはお召縮緬、紬、ウール、木綿など多くは趣味性の高い街着や普段着です。柄は縦縞、横縞、格子や端から端まで同じパターンの連続柄がほとんどでしたが、最近では織の着物でも後染めの物もあり柄置きが訪問着や付け下げに準ずるものも有ります、格式張らないパーティなどに重宝です。
織の着物は各地で織られていてその地方の地名で呼ばれるものが多いです、皆さんご存知の二大紬の結城紬は茨城県結城市、下野市、栃木県小山市と云った鬼怒川沿いで織られています。大島紬は鹿児島県の奄美大島が発祥の地と言われています。他にも信州紬や博多織、久留米絣、琉球絣、八重山上布、小千谷縮など、黄八丈は八丈島ですが織物が先で地名がついたそうです。織生地は沢山有りますから調べて行くと楽しいですね。
*お手持ちの物を使って手結びの着付指導をします。お気軽にお問い合わせ下さい*
着付の名門 木久学院
静岡市葵区呉服町2-2-22 呉服町ビル4F
TEL : 054-255-9211