木久学院の前期専門科の合同講義は「花嫁の出来るまで」
基礎科の自分で着付けるクラスを終了して、他人に着付ける他装を始めてからまだ3〜4ヶ月です、小紋の着物に名古屋帯の査定が終わり、やっと袋帯の二重太鼓に入った頃でしょうか、今回の合同講義は普段あまり目にすることの無い花嫁の着付けの過程を見せていただきました、白無垢の打ち掛け姿です。
花嫁を着付ける前にお化粧をします、花嫁は水化粧です、最近ではだいぶ省略されていますが水化粧はだんだんと肌に馴染んでしっとりとした美しい花嫁の肌をつくります。
そして日本髪のかつらを冠ります、動かないように根止めで止めて今日は白無垢ですので鼈甲の櫛や笄、簪を挿します、最後に角かくしか綿帽子で仕上げです。近頃では和装の花嫁でも、かつらは被らなず洋装のヘアーセットを合わせる方も増えているそうです。
着付けは丁寧にボディーを作ることから始めます、打ち掛けや帯が重いのでしっかり受け止められるように胸元と腰まわりにタオルを使って土台を作りガーゼを巻きつけます。
長襦袢の衿合わせは90°、衣紋はたぼの形にもよりますがたっぷり抜きます。半衿は衿合わせで4㎝程出るようにします、掛下着物は綺麗な裾引きラインが出るように衿先を上げて伊達巻きを使ってしっかり締めます。帯は少し幅が狭い掛下帯で基本の文庫結びをします。打ち掛けを羽織る前の掛下姿は人目に触れることはほとんどありませんね、今日は白無垢に綿帽子の花嫁が仕上がりました。お色直しで色打ち掛けに花簪も見せていただきました。
*お手持ちの物を使って手結びの着付指導をします。お気軽にお問い合わせください*
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