高等師範科の今月のテーマは他装の基本、振袖の着付、帯結びです。
着物の着付けをするときに大切なことは何でしょう?
着付けの工夫や技術を駆使して仕上げるのは当然です。着付ける相手に歳相応の着付け方をすることでしょうか、着物の格に合わせた着付も大切です、勿論仕上がり時間を守る事は大前提ですね。
私が思う1番大切なこととは相手は生身の人間だと云う事です、そう思うと相手に不快な思いをさせないようにように身だしなみに気をつけ手指先爪先等、カサつきやささくれにならないように日頃からケアしておいたり、髪も広がらないように纏めたり留めたり、服装は華美にならないようにと、ここまでは事前の準備です。
実際に相手のお嬢さんにお目に掛かったら挨拶や言葉使いは丁寧に、常に冷静な判断が出来るように心掛けます。日頃から着付け練習用ボディーで練習していると押したり引っ張ったりつい力いっぱい締めたりします、足を踏んだりするかも知れません、一大事ですよね。
今月の高等師範科は相モデルになってお互いに振袖を着せ合いました、成人式過ぎたばかりのお嬢さんから遥か昔の出来事のような方までいろいろな年代の方々ですが振袖が似合う体型に整えて気持ちだけは20歳のお嬢さんに着付けているように声を掛けながら仕上げます。来月は実際に若いお嬢さんをお招きして振袖の着付けをします、成果が出ますように。
*手持ちの物を使って手結びの着付を指導します。お気軽にお問い合わせください*
着付の名門 木久学院
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