木久学院が月に一度、師範の資格を持っている方に向けて着付けの勉強会「たちばなの会」を行なっています。
たちばな会では着物や着付に関わる事柄の勉強や研究、報告をしていますが今月は着付道具についてです。
着付道具の中でも便利グッズと云われるアイデア商品や今では普通に使っているけれど便利な物の紹介と使い方の勉強をしました。私達木久学院は手結びのため腰紐が何本か有れば着付けることが出来ますが、着物を着る為に着付便利グッズとしていろいろなものが市販されています。多くの便利グッズは自分で簡単に着物を着るためのものです。ですが着付け依頼を受けた時にそれらが混ざっている事も多々ありますから使い方、良い点、悪い点を把握しておく事はとても大切なことです。
現在の着物姿は大まかには江戸末期〜明治頃の形とあまり変わっていません。
足袋も木綿に鞐ばかりでなく爪先こそ分かれていますが子供の靴下のような口ゴム式や上下繋がった肌襦袢と裾除け、ウエスト周りや胸元の補正用ファンデーション、男性のような棒衿、撥衿が崩れないようにS字型の襟止めピンや衿元だけを形作る美容衿、浴衣などで衿を付けたい時はそのまま使いますが普段着の着物なら長襦袢の代わりに肌襦袢や半襦袢に縫い付けて使うこともできます。紐や伊達締めはゴムベルトにクリップが付いていたり、着物用のベルト、マジックテープのベルト、伊達締めにクリップが付いていたりといろいろです。おはしょり芯やゴム付きの帯板、男性用の角帯止めピン、女性用の帯止め金具、お太鼓用の窓付枕など、見ただけではどうしたらいいか解らない物も一度見ておくと安心ですね。
また最後に名古屋帯の仕立て方について現物を見ながら説明をしていただきました。体型や帯の格、風合いに合わせ仕立て方を変えることも出来ますし、自分に適した長さを把握しておくことも大切です。気に入って購入したけれど短くて締めにくい‼‼長すぎた‼‼結果、大変だから締めなくなった。。。では勿体ないです!ですから名古屋帯を購入した時には仕立て方も伝えることが大切です。仕立ての工夫で簡単に締めやすい帯にして活用しましょう。
*手持ちの物を使って手結びの着付を指導しています。お気軽にお問い合わせ下さい*
着付けの名門 木久学院
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