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木久学院の高等師範科 他装の基本

2021年10月18日 ブログ
木久学院の高等師範科 他装の基本 木久学院の高等師範科 他装の基本

高等師範科は一年間ですが、10月からの6ヶ月間は技術の徹底を願って着付の講義と実習です。1回目は他装の基本ですから普段のきものの着付です。2人1組になってお互いに着せたり着せられたりの相モデル状態で、小紋の着物に名古屋帯でお太鼓結びを、袋帯で二重太鼓を結びます。

小紋は大きく分けると小紋と江戸小紋とに分けられます。もともと江戸小紋は江戸時代武士の裃の〈定め小紋〉や〈留め柄〉などの家紋が元になっていて家々の紋様以外は使えませんでしたとても気品高い柄があります、それらは背に一つ紋をつけると色無地や付け下げ位の格になります、他に庶民性の強い洒落た粋な柄もあります。これらは江戸中期以降の美服禁止令を受けて小袖の模様を下げたり色も織も質素にしたりしたなかで武士の裃も町人たちが取り入れ身近な道具、食べ物、文字などあらゆるものを模様化した為で、先の江戸小紋に比べると趣味性の高い物です。そしてもう一つの小紋とは元々大中小の小でした、型紙を使って染められた着物を小紋と言いますが、種類が豊富にあります。多色刷りの型友禅は色の数だけ型紙が使われています。紅型や更紗も小紋です。
そんな訳で着物によって着付も少し変えられると良いですが、まずは補正です皆さん自宅から自装して来ていますので一度脱いで相手の方に補正の確認をしてもらいます客観的に見ると今までの補正と違う所が出てきます、あとは襟合わせの角度、紐の高さや締め方、帯の幅、締め具合、お太鼓の位置や大きさいろいろ気をつけて仕上げます。



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