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木久学院の高等師範科 7月は和服地『織』

2019年07月22日 ブログ
木久学院の高等師範科  7月は和服地『織』 木久学院の高等師範科  7月は和服地『織』

木久学院のコース「高等師範科」は師範科コース修了者以上が受講対象で月に一度、一年間のカリキュラムが組まれた特別なコースです。4月から9月はマナーと知識を身に付けるカリキュラムとなっています。

 

6月、7月は着物に使われる生地や染め織りの知識を深める授業で、師範科コース時に購入した和服地の生地見本を使い掘り下げて勉強していきます。6月は生地と染めについて勉強し、今月は織生地についての授業が行われました。現在では織の着物は基本的に普段着やおしゃれ着とされていますが、染めの着物に比べて高価なものが多くあります。染め生地は白生地に型紙を使って染めるのが一般的ですが一点物の手描き友禅染の物も、ロール印刷のようなプリント生地の物も数多く出回っています。

 

脱線しましたが「織の着物が高価問題」です。織の着物は基本的に生地を織る前に糸の段階で染めます。柄を織り出す為に一反12メートルの経糸一本一本に防染する部分に印を付け括り、緯糸も同じように反物の巾 30〜40センチに合わせて括ったあと糸を染め、縦横の柄がずれないよう注意しながら機織りをします。有名な織物に結城紬や大島紬がありますが一反の巾に160〜200もの亀甲柄や細かい絵絣が描かれている物もあります。蚕から糸を紡いで色を染め絣柄を織り上げる、こうして織られた反物が高価なものになるのは謂わば当たり前の事ではないでしょうか? とは言え安価なものも多々あります。織の着物にも色無地はありますし縦縞、横縞、経絣、緯糸絣など経緯の糸が交あわない絣は比較的安価です。
結城紬と大島紬は現在では高級品になってしまっていますが、元々は出殼繭や屑繭を利用した廃物利用の反物で野良着や日常着でしたが、その手間隙掛けて作れる職人さんの減少も高級化に拍車をかけているようです。

 

出来上がるまでの工程や職人さんたちの高度な技術力を知ることで高価な織物になってしまうことに納得出来ます。これら他にも織の着物は沢山あり夏の生地もいろいろありますが、和服地の生地見本や実際に仕立て上がった着物を使い、見比べたり風合いの違いを実際に触って確かめるといった内容で授業を行っています。



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